FRF21

天神山で開催されたフジロックフェスティバル。当時のおれはまだ大学生。日本で野外で、国内と海外の名前を聞けば知っているミュージシャンが集まるイベントが開催されるっていうので行ったのだ。やはり第1回目に行くっていうのは格別の思いがある。脳内でも一生忘れない思い出になる気がした。

案の定というか、予想以上というか、台風が攻めて来て想像を遥かに超える壮絶なフェスティバルになった。屋台で買ったおにぎりは食べてる途中からお粥状態になり、オーディエンスの熱気がもくもくと霧のように上がり、雨と風は容赦なく打ち付けてくる。

あいにく二日目は中止になったが、そのおかげでフジロックフェスティバルはおれの中で鬼門であり、伝説のイベントに祭り上げられていた。

あれから何年もたち、フジロックフェスティバルに行こうっていう気持ちがそれまで無かったわけじゃないが、どうにも足が向かなかった。どうしてもあの1回目を超えられる気がしなかった。

昨年、コロナが蔓延し、音楽イベントをはじめいろんなエンターテインメントが急ブレーキをかけざるを得なくなった。たまに行くライブやフェスがおれにもたらす元気の源だったのに、それがなくなってしまったのだ。

フジロックフェスティバルは今年、海外からのアーティストを招かず国内の素晴らしいミュージシャンを集めて開催するという。

ああ、新しい一歩かもしれない。そう思ったおれは高いチケット代ではあるが、迷わずポチッと購入ボタンをクリックしていた。

新生フジロック、新しいエンターテインメントを満足行くまで楽しんでやろうと思う。

ただ、新しい音楽の楽しみ方とかいって手拍子だとか声を出さない楽しみ方っていうのははっきりいってつまんないし、もりあがらない。声は出したいし、笑いたい、あの空間を共存、共有できるのは手拍子やアイコンタクトや手振りやそんなんじゃないんだ。

音につつまれて、音にいやされて、音にはげまされて、音とともに楽しみたい。

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