生死の中の善生
最勝の生なるべし
最勝の善身を徒にして
露命を無常の風に
任すことなかれ
(修証義)
しょうじのなかのぜんしょう
さいしょうのせいなるべし
さいしょうのぜんしんをいたずらにして
ろめいをむじょうのかぜに
まかすことなかれ
(しゅうしょうぎ)
曹洞宗の開祖・道元の教えより。
生あるものが生死を繰り返す輪廻転生の中において、最もありがたく、最もすばらしい生とは、人間として生まれることである。
その最も素晴らしい人間の生を無駄に過ごし、儚くも尊い命を無意味な時間にさらしてはならない。人間として生まれ、人間として生きる素晴らしい機会を得たのなら、価値ある人生を送ることができるように努力しなければならない。